原文はこちら:フェイスブック・情報レジストHP。7月10日の分はこちら。
和文: O.P.
よりわかりやすくするために、意訳を中心にし、主に「評価」を担う内容と、広い文脈理解を要する内容は一部省略しました。(文ごとの省略は[…]で表示。)
※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を和訳したものである。※ ======================================
■ 悪かったこと ■
(1) もう一つの、暗い一日となった。一日で23人の治安部隊員が死亡し、93人は負傷した。その大部分は、テロリストらがグラード多連装ロケットランチャーで反テロ作戦軍の陣地を砲撃した結果である。
絶対に、みんなの仇を討つ。プーチンの使い手がいくら足掻いても。[…]
(2) テロリストらがまた、ロシア国境の方向から砲撃した(ここ3日間で2回目である)。明らかに、返しの砲撃を挑発しウクライナ軍にロシア領土を砲撃させるためである。
また、「情報レジスト」は二週間のうちに三回、武装集団が自ら(そして意図的に)迫撃砲でロシア領土を砲撃しているところを確認した。
そのようにして、プーチンにようやく、ドンバスに「平和維持部隊」を介入させようとしているようである。とはいえ、ロシア保安局が手をかけた共同計画である可能性もある。いずれにせよ、ウクライナにとって良いことはない挑発行為である。
■ 良かったこと ■
(1) 損失に関わらず、反テロ作戦軍は活発な攻撃を続けている。きょうは、航空隊が良い仕事をしていた。
テロリストの陣地を数か所攻撃した。主な攻撃は、敵がクラスノドン市の炭鉱にて作った基地だった。兵器や車両は破壊された。
同時に何人の武装者が他界されたかは明らかでないが、命を拾った者は教訓を受け止め、ロシアに引き返してくれることを祈る。
(2) キエフ大祖国戦争博物館で は、保安庁主催の「ロシアがウクライナ東部のテロ支援に携わっている証拠展」が開かれた。展示品となるのは確保された兵器(ロシア軍しか使わないものを含 む)、ロシア軍事参謀本部情報総局破壊活動家の書類、ロシア国籍保有者のパスポートや軍人手帳、分離独立主義者の宣伝チラシ、傭兵の自白文など。
未だ「ロシアとの平和的対話」を求めるヨーロッパの政治家に来ていただき、展示品一つ一つじっくり見てもらいたいものである。これは戦争なのだと、わかってもらうために。ロシアによる対ウクライナ戦争なのだ。[…]
場所が大祖国戦争博物館なのもまた、象徴的である。あの時勝ったように、今回も勝てるだろう。[…]
※関連動画
(3) 国家テレビ・ラジオ放送会議の報告によると、テロリストが排除された地域では、[武将集団によって止められていた]ウクライナ放送局の放送が再開され、[武装集団が意図的に実施していた]ロシア放送局の放送が止められた。
ロ シアのプロパガンダマシンによる嘘が害をもたらすのは、充分痛感してきた。ドンバスの住人は、クレムリンに洗脳された結果高い代価を払った――きょうも払 い続けているのである。[…]ようやく、ロシアのプロパガンディストではなく、自分の目で世界を見るときが、来たのだ。

国家大祖国戦争博物館 ※写真はbusiness-tv.com.uaによる
(原文: ドミトロ・ティムチュック)
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