【情報レジスト・ティムチュック】 6月4日(水)のまとめ

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原文はこちら:フェイスブック情報レジストHP。 6月3日の分はこちら

和文: S.J.

※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を和訳したものである。※ ======================================

■悪かったこと■

(1) 欧州の動きが怪しくなってきた。
昨日のまとめでは、ルハンスク州行政府庁舎に対して戦闘機からミサイル(正確には無誘導ミサイル)が発射されたとする在ウクライナOSCE代表部による声 明について書こうとした。しかし、OSCEのサイトからはこの声明は削除されたため、自分も欧州のことはこれ以上かきたてないように決めたのだった。
ところが、その後、OSCEでは確認がなされ、在ウクライナ代表部では「ルハンスク州行政府庁舎に対する攻撃は上空から、戦闘機によってなされた可能性がある旨考える根拠がある」とのことである。他方、反テロ作戦軍はその可能性を完全に否定したのであった。
自分は本件に関しては、OSCEの側にも、ウクライナの治安部隊の側にも立たない。しかし、欧州の「友人たち」には、何らかの調査をしたのか、何が問題なのかと問いたい。
そのような証拠があるのであれば、なぜ隠すのか。証拠がないのであれば、なぜテロリストの言うことを信じて、ウクライナの治安部隊を信じないのか。一体何が問題なのか。
遠くからロシアのロビー活動の臭いがしてくる。しかも、欧州が対ロ制裁第3段階を直ぐにでも発動すると3か月も約束しているのと同じで、実際には欧州のマ スメディアではクレムリンのプロパガンダが垂れ流されているのである(筋を通すために正確に言えば、全てのマスメディアという訳ではないが)。

(2) この1日でトロリストからの攻撃を受け、ルハンスク国境警備隊とルハンスクの一部の国家防衛隊兵士が持ち場を後にした。
ルハンスクでこのように恥ずべき負け戦をしているのであれば、ドネツク州で勝利を収める意味があるのかという当然の疑問が生じる。しかも、これらの負け戦は、ルハンスクに応援がかけつけていたら、防ぐことも可能な類のものである。
ところで、本日、国境警備隊員はルハンスク州のスヴェルドロフスクでも持ち場を放棄した。車列がどこ知れぬところに退却していった。
国家国境警備局は、ロシア連邦国境に近い位置へ国境警備部隊を移動させることの一環だと我々に説明している。ただし、我々は別の情報に接しており、それも楽観的な内容のものではない。我々は確認することにする。


(3) ロシアは、アヴァコフ内相、コロモイスキー及びその他のウクライナの指導者に対し、違法な戦争遂行手段を用いているとの嫌疑で「捜査」を開始したとロ シア捜査委員会は発表している。このシャーロック・ホームズ崩れが、ドンバスで「捜査活動」を行っているとすら言い始めているのである。
恐らくモスクワの捜査員にはチュコト半島の同僚から新鮮なマジック・マッシュルームが届けられたのであろう。幻覚剤でもなければ、無理だからである。
ただし、そう来たのであれば、ウクライナ検事総局に対しては、コーカサスにおけるプーチンの犯罪を捜査するよう提案しよう。それに、一週間程前にカバル ディノ・バルカリアでは特殊作戦の過程でクレムリンの軍事政権は、「コーカサス首長国」の地元義勇軍メンバーであった平和な市民4名を殺害している。これ はクレムリン住民向けの出来合いの刑事事件である。

 

■ 良かったこと ■

(1) ウクライナ政府は、国境を閉鎖しない限りは、バラ色の夢でも見ない限りはテロリストとの闘いに勝利するなど不可能であるとようやく理解した。
以前、国家国境警備隊は、ロシアとの国境は警備ではなく防衛の段階に移行すると発表していた。本日、トゥルチノフ大統領代行は、ルハンスク州の中部及びドネツク州の南部にある東部国境の閉鎖を開始するとまで発表したのである。
このような反応の速さには感動すら覚える。ロシアの事実上の侵入が3か月しかたっていないのに、もう国境が閉鎖されるだなんて。見事である。
皮肉は置いておくと、この措置は必要なものではある。問題は、この3か月の間にドンバスには重装備したロシアの悪魔が大量に流入しているため、ロシア側からの防衛のみならず、国境警備隊員を背後から援護するという問題を提議しなければならないのである。

(2) 本地域でこれほど長く続いた軍の基地に対する(武装勢力による)突入への対応策が出て来た。そうでもしなければ、誰でも機関銃を手にしてウクライナ軍の基地に突入できるような状況であった。テロリストもそうする癖がついてしまったようである。
ルハンスクにおける出来事、すなわち長時間抵抗を続けた後、国境警備隊員が国境警備部隊詰所を放棄し、また国家防衛隊の基地が武装勢力の手に渡ったこと は、恥としか言えまい。これは国境警備隊員と防衛隊員のみならず、反テロ作戦軍全体、そして全ての治安関係者に対して当てはまる。
しかし、我々の情報では、ようやく治安部隊の指導部は予防措置を講じ始めた。ドンバスの軍基地の警備が大幅に強化され、トーチカの装備もなされ、重火器も使用されることとなる。
何故これが前から出来なかったのかは、国境防衛と同様に、不明である。しかし、行われているということは良いことである。

(3) 笑えること。ドネツクのテロリストはロシアに10億ドルの借款を要請した。「ロシア・ルーブルに基づく地域経済の再起動が必要であり、そのためには中央銀行の設立と少なくも10億ドルの安定化ローンをロシアから受領することが必要」とのことである。
これこそ彼ららしいアプローチではないか。ドネツクのヒモここにあり。プーチンおじさん、10億くれよ、みんなもいい暮らしがしたいからさと。そう出来るのも捕まっていないうちだけだが。

 

(原文: ドミトロ・ティムチュック)

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「情報レジスト」のアーカイブ(4月2日~17日)はこちら。(Архив переводов ИС со 2-го апреля)
「ウクライナ情勢ーーよくある質問(ウクライナ人の視点で)」はこちら。(Мини-ликбез)
在日ウクライナ大使館、報道センター(声明およびコメント)HPはこちら。(Прес-центр посольства України в Японії)

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2 Responses to 【情報レジスト・ティムチュック】 6月4日(水)のまとめ

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