ロシアのプロパガンダ、世界を欺こうと必死――新たな反ウクライナプロパガンダの発足

マレーシア航空のボーイング777型旅客機がドネツク州で撃墜された直後に、ロシアのマスコミは、親ロシア武装勢力がウクライナのAn-26輸送機を撃墜 したと報道。この情報はまた、テロリストらによる複数のメディアに広く掲載された。これにはウクライナ東部テロリストがのリーダー、イーゴリ・ストレルコ フ(ギルキン)氏のSNSページが含まれる。

撃墜されたのはウクライナの輸送機ではなくマレーシア航空のボーイング777だったことが明らかになると、ギルキン氏はテロリストらの「お手柄」を語る投 稿を削除した。その代わりに、SNSには偽造投稿のスクリーンショットが載った。スクリーンショットはウクライナ政府が航空機墜落への関わりを認める内容 になっていたが、下手なウクライナ語で書かれており、多くの間違いやロシア語訛りの言葉を含んでいた。

こうした中ロシアのマスコミは、明らかな事実や矛盾点を無視しながら、次々と新たな説を生み出していった。あらゆる発信源から、主に4つの偽造シナリオが投入された。

1. まずは、墜落の直前にウクライナの戦闘機を見かけた目撃者に関する報道である。ロシアのメディアは積極的に、墜落の直前にボーイング777の周りに複数の ウクライナ戦闘機を見たと語る、空想のスペイン航空交通管制官によるツイートを広めていた。その後、同ツイートは発信者のアカウントと共に削除されてい た。

2. 上記の説が貫き通せなかった露プロパガンダは今度、墜落をウクライナのミサイル誤発射、またはウクライナの地対空防衛システムの誤作動と結び付けようとし た。この説によると、ミサイルの狙いはプーチン大統領のIL96-300航空機だった。根拠には、両機の形や塗装が類似していることが挙げられた。高度 10キロの飛行機の色を識別するのは不可能であることは、考慮しなかったようである。

3. それと同時に露メディアは、ドンバスのテロリストらが高度1万メートルも撃てる兵器をそもそも持っていないと主張し始めた。同メディアが数日前に、ウクラ イナ東部の志願兵の手元に届いた自走地対空ミサイルシステム「ブーク」(ブナの木)に関する情報を、積極的に広めていたにも関わらずである。ウクライナ国 防省によれば、テロリストらがウクライナ軍からミサイルシステムを奪略した事実はない。つまり、武装勢力の手元に届いたその「ブーク」の出所は、ロシア以 外考えられないのである。

4. 欧州航空航法安全機構の情報であるとしてロシアTVが持ちだしたもう一つの説は、「事故」である。しかしながら、ロシアに支援を受けているテロリストとロ シアの傭兵の関わりを示す覆し難い証拠がある。具体的には、ウクライナ保安庁が傍受し墜落の直後に公表したテロリストらのリーダー同士の通話である。通話 には、テロリストらのがウクライナの戦闘機ではなく旅客機だったことへの失望感を分かち合っている。

ポロシェンコ大統領はこの悲劇を捜査するように命じると同時に、改めて、ウクライナ軍の関わりを拒否し、墜落はテロ行為の結果であると主張した。

(以上、ウクライナ外務省フェイスブックページより、2014年7月18日掲載)
和文:O.P.

上記の通話音声はこちら(英語字幕付き):

【動画の起こし(タイムコード割愛)】


2014年7月17日、16時20分頃
ロシア国籍者のI.ベズラー、コードネーム「べス」が率いる武装集団は、
ロシアの自走地対空システム「ブーク」を用いて
アムステルダムからクアラルンプルに向かっていた
マレーシア航空MH17便を撃墜


16時40分頃、「べス」はその顧問上官である
ロシア軍事参謀本部総局の将校
ヴァシリー・ゲラーニンに
撃墜について報告


ベズラー「べス」:  ついさっき航空機を撃墜した。「ミネル」のグループが。エナキエヴォ町の後方で落ちていた。
ゲラーニン: 操縦士は? 見つかった?
ベズラー「べス」: [俺らさっき]落ちた航空機を探して写真撮ろうって、出かけたから。煙がすっごい。
ゲラーニン: 何分前?
ベズラー「べス」: 30分くらい。


航空機の撃墜現場を調べた後
テロリストらは民間機を撃墜したと判断


「グレック」: もしもし、「マヨール」。
「マヨール」: どうやら、撃墜したのは「チェルヌヒノ」連中のよう。
「グレック」: 誰だって?
「マヨール」: チェルヌヒノ検問所のやつら。チェルヌヒノで配置しているコサック。
航空機、「ペトロパロフスカ」炭鉱近く、空中でバラバラになった。最初の死体を発見した。民間人だった。


「グレック」: どうだ、状況は?
「マヨール」: くそ、絶対民間機だ。
「グレック」: なるほど。人多かった?
「マヨール」: クソ多かった。飛行機の残骸、民家の上に落ちていた。
「グレック」: どんな航空機?
「マヨール」: まだよくわからない、主な現場は見ていないから。最初の死体が落ちている場所しか見ていない。機内の残骸とか、座席とか死体とか[落ちている]。
「グレック」: 武器何かあったか?
「マヨール」: 皆無。[あるのは]民間人の私物、医療品っぽい欠片、タオルとか、トイレットペーパーとか。
「グレック」: 身分証明書類は?
「マヨール」: あった。トンプソン大学の、インドネシア人学生の。


(上)M.コジツィン(いわゆる「ドン・コサック軍」の頭)
(下)親露派(コードネーム不明): この、スニジネ町~トレズ町付近で撃墜した航空機の件。[戦闘機ではなく]民間機だった。グラボヴォ辺り落ちて、女、子どもの死体が山盛り。コサックたちは今そこ調べている。
テレビ[おそらくロシア報道]はウクライナのAN-26だと言っているけど、壁には「マレーシア航空」って書いてあるらしい。なぜウクライナの上空にいたんだろう。
M.コジツィン: スパイを運んでいたってことよ、じゃ。自業自得。今戦争中だ、飛んでんじゃねぇよ。

【おまけ】
ギルキン氏のSNSページから削除された投稿

2014年7月17日 17時50分(モスクワ時間)  戦士からお便り

ついさっき、トレズ町の近郊でAn-26航空機が撃墜された。「プログレス」炭鉱の後ろかどこかに落ちている。
忠告したではないか――我らの空を飛ぶな、と。
ついでに、新たな「翼の折れた鳥」の動画証拠を。
鳥さんはボタ山の後ろに落ちているので、住宅地には触れていない。一般市民の犠牲者はいなかった。
それからもう一機、Suか何かが撃墜されたという情報もある。
[動画]

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2 Responses to ロシアのプロパガンダ、世界を欺こうと必死――新たな反ウクライナプロパガンダの発足

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