Tag Archives: ウクライナ情勢

【情報レジスト】 4月30日(水)のまとめ――要約・解説

原文はこちら。 4月29日の分はこちら。   ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1)  ウクライナ東部では、行政施設の庁舎占拠が続いている。 ウクライナ内務省がきょう発表した報告によると、ドネツク州では15の庁舎が占拠されている。これにはあらゆる市町の自治体施設、警察庁、保安庁支部が含まれる。 また、ドネツク州ではテロリストらが好きなところで検問所を設け放題である。警察は「善良な市民の建設的な活動」を妨げないようにしている。スラビャンスク市だけ、治安機関の部隊が定期的に検問所の強制排除をするが、排除しては撤退を繰り返すため、テロリストらの検問所はすぐに再発する。意味不明なゲームである。 ルガンスク州ではこのシナリオが走り出したばかりのよう。前日ルガンスク市の行政庁舎占拠に続き、アルチェフスク市で一部の行政機関庁舎が占拠された。 (2) 政府は、反テロ作戦が失敗した責任を擦り付けられる犯人探しを続けている。 東部の警察が政府の妨害・反逆に走りがちであることが「明らかになった」前日に続き、今度は保安庁のアルファ特殊部隊が悪者にされそうである。なんでも、命令に逆らったことでアルファの幹部は既に解雇されているとか。 実際には、アルファ部隊は幹部の解雇はなかったことを明らかにしている。 「情報レジスト」の情報でも、アルファ部隊が服従しなかったような命令はそもそも出されていない。命令がやはりあったのであれは、誰がいつ出した命令なのか、明確にしていただきたい。そうして初めて、アルファ部隊の小心さや命令不服従の話ができるようになる。それまでは、魔女狩りにしか見えない。 その代わり、確実に出されている「いかなる状況でも急所を狙った射撃は禁止」という命令の背景を明らかにしてもらいたいものである。そのような制限の中で効果的に排除作戦を行うのは不可能に等しいというのに。 (3) ウクライナ国境付近でロシア軍の大規模な軍事演習が続いている。 「情報レジスト」の観察では、国境付近のロシア軍が増えてはいない。しかし、既にいる部隊だけでも、ルガンスク市かどこかで「住民投票」を「手助けする」必要が生じれば、十分である。   ■ 良かったこと ■ (1) 国防省はきょう、国家国境および軍事的に重要な施設の防衛のために、一般市民から構成される防衛団形成について発表。 それと同時に、軍事経験がありウクライナの領土保安に貢献したい市民向けにホットラインが設けられた。警察・軍隊勤務経験があり、また公安保障隊に入りたい者は、+38 (044) 235-55-18まで電話すれば詳細を知ることができる。 とても良い試みである。以前も話したが、内戦という沼にはまりたくなければ、自警団などの形成はは国の治安機関の下でのみ行われるべきである。 問題は、これらの部隊がどのように利用されるか、である。既に行われた軍動員は悲惨な結果しか生み出していないことを考えると、心配せざるを得ない。   (2) パシンスキー大統領府長代行は、ドネツク州のスラビャンスク市における状況が近日中に一地方に制限され安定しそうであると述べた。 申し訳ないながら、筆者はパシンスキー氏の超能力を心の底から疑う。今の状況を客観視すれば、水晶玉で見たのでもない限り、安定したスラビャンスク市は想像できない。しかし、政府の代表がそのような発言をすること自体は、せめての安心感を与えてくれる。その予想が行動を伴うなら、ウクライナ政府をお称えしよう。 (3) ルガンスク市の状況は悲惨だが、ひとつ良いことがあった。 国家警備隊は、ルガンスク州の内務省総局占拠を阻止できた。きのう、分離主義者らが凶器を持って州営警察庁の襲撃を試み、国家警備隊員には武器を渡して施設を去るように要求したが、拒否された。 交渉の結果、兵役中の現役兵27名のみが施設を去り、幹部と契約兵は留まった。きょうも襲撃されることなく施設の防衛を務めている。 (by ドミトロ・ティムチュック) =========================== 「情報レジスト」のアーカイブ(4月2日~17日)はこちら。(Архив переводов ИС со 2-го … Continue reading

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【情報レジスト】 4月29日(火)のまとめ――要約・解説

原文はこちら。 4月28日の分はこちら。   ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1)  ルガンスク市とペルヴォマイスク市で一連の行政機関庁舎が占拠され、分離主義者らがその旗を挙げている。ルガンスク州はドネツク州と同じ道のりを辿ろうとしており、その次はハリコフ州の番である。 ウクライナ政府がもし東部をモスクワに手渡そうと考えているのなら、勇気を出して正直にそう言えばいいのである。 そうでなければ、恥ずかしがらずに行動で見せていただきたい。 わかっていただきたい。ロシア国旗を掲げた者らが唱える(プーチンがその投票の結果を認めるだろう)「住民投票」が実行されたら最後、東部のために戦うのが百倍難しくなる。今度は「親ロシア派」ではなくロシアそのものとの戦いになるからである。 (2) トルチノフ大統領代行が、分離主義者らが東部でやっている血の祭りの責任を擦り付けられる者を見つけた。ドネツク・ルガンスク州の警察を批判し、「不行使、無力、ときには犯罪に等しい裏切り行為」を嘆いた。これこそが、ウクライナ治安機関によるテロ対策の効果が低く結果が出せていない理由であるという。 事前に打ち合わせをしたかのように、 国家安全保障・国防会議もきょう同じ情報を発信している。 しかし、東部の警察が定期的に治安機関の行動を妨害してきたことは2か月前から一般人の間にも広く知られている事実である。大統領代行が今更それを認めるのは、ボケだろうか、素だろうか。3月からこの問題の解決に取り組む代わりに、国のトップが今まで何をしてきたのだろう。これだけ地域の状況を把握できたいない状態で反テロ作戦に踏み出したのだろうか。馬鹿げているとしか言いようがない。 (3) われわれ「情報レジスト」の情報では、きょうルガンスク市で実行されたシナリオは、明日明後日マリウポリとベルディャンスクでも実行される。 ウクライナ政府には、もはや期待すらしていない。     ■ 良かったこと ■ (きょうは非常に少なかった。) (1) 在ウクライナアメリカ大使館パイエット大使は、ロシア軍がウクライナ国境を一歩でも超えたら、アメリカはすぐに厳しく反応すると述べた。 現在、ロシア軍とロシア信者の狭間で国境を守っているウクライナ軍をはじめ、励みにしたい言葉である。 (2) 欧米の制裁措置は、低速度でだがプーチンを追い込みつつある。きょう、ロシアのガス輸出を担うガスプロム社は、制裁措置がロシア経済に対する国際投資家の信頼を弱めていることを認めた。 ロシアがきのうのおとといは馬鹿にしていた制裁措置だが、徐々に目覚めてきているようである。問題は、プーチンの酔いがさめるより、ウクライナの分裂を望む過激主義者らが早く力に酔ってしまうことである。 (by ドミトロ・ティムチュック) =========================== 「情報レジスト」のアーカイブ(4月2日~17日)はこちら。(Архив переводов ИС со 2-го апреля) 「ウクライナ情勢ーーよくある質問(ウクライナ人の視点で)」はこちら。(Мини-ликбез)  

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【情報レジスト】 ウクライナ南東部状況の簡略分析(4月11日現在)

原文はこちら。 ==================== 【東南ウクライナの事情について】 原文: ドミトロ・ティムチュック 訳: マリヤ・ナウゴリナ(Переклад: Марія Наугольна) 4月11日以降、ウクライナの東地方には、反ウクライナ勢力によって、ロシアの主導や支援で、あるシナリオが実行中。その実行開始は従来4月8日の予定だったが、ウクライナの警察・治安機関の努力により一度予防されている。 【シナリオの内容】 地方行政庁舎、また警察・軍施設をなるべく多く占拠すること。 武器倉庫を乗っ取り、中の武器をなるべく多くの過激主義者の支援者に配布すること。 全体として、地方状態の最大限に不安定化させること。 【シナリオの目的】 ・戦術的な目的: 4月17日ウ・露・欧・米の参加でウクライナ問題が話し合われるジュネーブ会合でロシアが、ウクライナ政府の「地方によっては地方ごと認められておらず、国をコントロール出来ていない」様子を証拠に、「非合法的なもの」として暫定政府を問題にできるようにすること。 ・戦略的な目的: 少なくとも、国連制の導入。 最終目的はウクライナの分裂。混乱に陥れられた地方をウクライナから分離させ、体裁だけの「国家」にすること。 情報レジスト・グループの結論では、ロシアへの編入は予定されていないと思われる。 【シナリオの駆動力】 ① ロシア軍参謀本部情報総局(GRU) ウクライナやウクライナの国境付近にあるロシアのコーディネータ網が代表。 こ の二日間、以前「クリミア半島」のシナリオに関わったコーディネータの導入が広範囲において行われており、また、ウクライナ国内過激集団の協力で作られた 国境の「通路」を通して、GRUの小部隊が複数派遣されている。その目的は、小さな町の地方行政施設を占領する過激主義者に直接援助を与えることである。 特に、ウクライナ国境付近にあるロシアの飛行場で空軍のヘリコプターなど約240台が集中していることが心配である。これらは、更なる軍力や牽制活動団を東ウクライナに送り込むために利用されかねない。 指導はロシア軍参謀本部情報総局のロストフ・ナ・ドヌー支部から行われている。 ② ロシア保安庁 (FSB) 諜報活動家網が代表。 東ウクライナにおけるウクライナ人の大規模徴募が目的。リクルートされた住民はGRUが実施している撹乱活動に利用される。 指導は直接モスクワから行われている。 ③ 過激主義者(分離独立主義者) 公式・非公式的社会集団。コーディネータ網から指示を受けGRUの道具となる。 資金供給方法は以下の三つ: 1.ロシアから直接コーディネータ経由で流れる資金 2.クリミア政府を経由してロシアから流れる資金 3.地元の富豪らが提供する資金 ④ 集団非所属の現地住民 シナリオの実現に不可欠なエキストラ、いわゆる「大砲の餌食」。 … Continue reading

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【情報レジスト】 4月28日(月)のまとめ――要約・解説

原文はこちら。   ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1) 反テロ作戦は、茶番と化してしまった。 残念ながら、ウクライナの現状は、敵国ロシアがチェチェン共和国やグルジアで直面していた状況と同じである。国のトップが自分の利益ばかりを考えている間に、対立上の決断は個別部隊の幹部が自己責任で背負うことになっている。 当時のロシアとはしかし、2つの点が違う。ロシアの場合はロシアが始めた略奪敵戦争であり、各部隊の幹部は制限なしで動くことができた一方で、ウクライナ の場合は自衛戦争であるにも関わらず各部隊の幹部には厳しい制限が設けられていることである。ウクライナ軍の一歩一撃すら国のトップに口出しをされる。そ の結果は悲惨である。 われわれ情報レジストグループは最後の最後まで暫定政府のやり方を批判することを避けてきた。しかし、これではいけない。ウクライナの兵士や中将たちが人質に取られており、またウクライナの主権性と領土保安がかかっているのだから。 (2) きょうはたくさんの血が流された。 朝は、クラマトルスクで二人の負傷者が出た。保安庁の人と内務省軍の人、テロリストとの衝突で負傷。 また、手製爆弾の誤爆の結果ウクライナ軍の契約兵が一人死亡、もう一人は負傷している。詳細は内務省が説明してほしいところだが、戦闘でもない状況下で軍人が死亡してしまうことは、いただけない。 (3) スラビャンスク市はますます無法地帯へ。 テロリストらがどうやら、記者の認定登録を始めたよう。それも、ロシアの記者を中心にである。 そもそも、反テロ作戦が行われている地区で 、ウクライナ治安機関からの許可を受けずに(外国の、ましてやロシアの) 記者が自由にうろうろできているのは何事だろうか。ロシアのマスコミにおけるウクライナの見せ方を考えると、なおさらである。(※「よくある質問」の 「プーチンTV」をご参照。) また、大統領選候補者ツァリョーフ氏(※4月9日、11日の「情報レジスト」をご参照)が分離主義者らのために「支援物資」をスラビャンスクに運び各検問所でそれを配っていた。このような人物がよくも正式的に大統領選に出馬できたものだ。 (4) きょう、ハリコフ市のケルネス市長を狙った暗殺未遂があった。 もともとヤヌコヴィッチ政権の支持者であり、刑事事件に関わるグレーな過去を持っているケルネス市長。その経歴や評判をあげるまでもなく、筆者自身も好きな人物ではない。しかし、何らかの理由でわれらと同じように銃口を向けられる側に回るはめになった。 この暗殺未遂は、政権崩壊後以来ケルネス市長がやっとの思いで保ってきたハリコフ市の脆いバランスを崩し、ロシアの国旗を掲げた新たな「人民共和国」もどきを立ち上げるための工作にしか思えない。気が重くなる出来事である。   ■ 良かったこと ■ (1) EUが、ロシアに対する制裁措置の幅を広め、直接対象になる政府代表者の範囲を増やした。また、「第3段階」の措置として特定の人に対してではなく、各経済分野を狙った制裁措置を検討されているよう。 1ヶ月以上も前から話し合われている「第3段階」の措置だが (2) 保安庁は、スラビャンスク市の自称副市長ペレパチャエンコ氏を逮捕した。ペレパチャエンコ氏は地元の警察官で、ロシア軍参謀本部情報総局派遣の破壊・調査 隊の指示で動いたいたシタッパであった。戦争時ならリンチされてもおかしくないはずが、ヒューマニズムの時代には命を守られた。 内務省は、一部の地域の留置所がロシアの破壊活動家やその地元協力者らでいっぱいであることを嘆いている。拘束される分離主義者が増えるほど野放しにされる人数が減っていくわけなので、良いことと考えよう。 (3) … Continue reading

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【情報レジスト】 4月25日(金)のまとめ――要約・解説

原文はこちら。     ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1) けさ、オデッサ市(南部)の検問所付近で「何者か」が手りゅう弾を投げ、7名を怪我させた。同日の昼は、5月9日(「勝利の日」――終戦記念日)に向けて動いていた過激集団が逮捕されたことが発覚。ウクライナ保安庁情報では、当集団は「勝利の日」の当日「ロシア放送局の注文で」公の場で軍隊のベテランに暴行を加える準備を進めていた。 各治安機関が東部騒動に力を注ぐと同時に、南部のオデッサ、ムィコラーエフ、ヘルソンをもモニタリングしていることはやはり正解である。5月1日(旧ソ連では「労働の日」)や5月9日に際して似たような悪質な演出が急増することが予想されるのである。 (2) クラマトルスク市飛行場で過激集団から射撃されウクライナ治安機関のヘリコプターとAN-2航空機が燃焼。 反テロ作戦に使われる戦略的サイトの護衛がこれだけ無防備な状態になっているのは、常識に反しすぎて気がかりである。 (3) スラビャンスク市では、OSCEの監査団を載せたバスが略奪された。デモ隊がこの上なく思いあがっている模様。 過激集団事態はロシアのプロ破壊活動家の指示で動く犯罪者酔っ払いの群れなのだから、良心に訴えても仕方がない。しかし、反テロ作戦が真っ最中にもかかわらずこのような状況を許してしまうウクライナ政府の無力さは、恥さらしもいいところである。   ■ 良かったこと ■ (1) ロシア議会が、ウクライナへの軍事介入に反対した。 ロシア議会マトヴィエンコ議長は、ウクライナ危機の解決に向けて交渉を続けなければならないと主張。マトヴィエンコ議長はプーチンの代わりに発言するにすぎず、大した影響力を持っていることには期待しない。3月上旬同議会が喜んで軍事介入に賛成しているのである。 これはプーチンが、万が一軍事介入が妥当でないと判断したときに備えて保険をかけているにすぎず、ウクライナへの介入を諦めたとは思えない。 しかし、多少ほっとできる主張ではある。 (2) ウクライナ外務相がよく頑張っている。 ロシアのチュルキン国連大使の発言に対して発表された文書はボリューミであるが、良く整理されている(英文はこちら)。ウクライナがロシアの平和維持部隊を必要としないこと、モスクワでは同視されている東部の親ロシアデモ隊とロシア系住民が違うこと、テロリズム対策ではウクライナが武力を使う権利を持つこと、明確に述べられている。 外務省こそがウクライナのイメージ作りに努める組織。良い仕事をしているのである。 (3) スラビャンスク市の解放作戦が完全に成功しているわけではないが、せめて市は包囲されている。 (4) 良かったことと言うより感想であるが、東部危機に対する大統領選候補者の振る舞いには興味深いものがある。 4月半ばルガンスク市で分離独立主義者らに卵を投げられたドブキン氏(地域党)は地元のハリコフでおとなしくしている。 ティギプコ氏(同じく地域党)は、デモ隊と交渉しようと占拠されたルガンスク市の保安庁支部に入り、しばらくして出た後、一部の報道が正しければ、分離独立主義者と握手して「では、みんな、頑張りなさい」とだけ言っておき去って行ったという。 ポロシェンコ氏(現時点で支持率が最高の候補者)は先日ルガンスク市に着陸したが、空港で親ロシア派のデモに囲まれ動きが取れなくなった。分離独立主義者らの動機が良く理解できない。ポロシェンコ所有の製菓企業「ロシェン」のロシア輸出をロシア側に止められたり、ウクライナ政権崩壊後ロシアにある工場を略奪されたりしながらも、ポロシェンコ氏こそが親ロシア派の大好きなロシアと冷静に対話を続けられる能力を示した人物である。 ポロシェンコの次に支持率が高いティモシェンコ氏は、分離独立主義者らとの合意を得たと主張。しかし、ルガンスクのデモ隊はそれを否定した。ティモシェンコが豊かに挑戦しているテレビディベートでも設けて、国民の目の前でデモ隊を再び説得してくれないものだろうか。 以前クリミアを訪問し親ウクライナ住民に会ったコロレヴシカ候補者は今度、東部「ホットスポット」のクラマトルスク、スラビャンスク、ドネツク州庁舎を訪問した。訪問の後、東部には銃を持った若僧の他に「セパラティスト」と言われたくはない数百万人のウクライナ人、世界から隔離された年金受給者や小さな子どものいる家族など、国からの手当金に依存している人がいるのだという、あまりなされない主張をした。 ここで評価したいのは、ロシアに煽られているこの紛争(軍事的なものも政治的なものも)では、「普通の人」の存在が忘れられがちである、という考え。「普通の人」のことをしっかりと考えることこそが各地の安定への近道であることを、今後ウクライナのトップに立つ者が肝に銘じてくれることを祈る。   (by ドミトロ・ティムチュック) ====================================== ■ 訳者コメント: 「地域党」について 「地域党は野党ですか?」とよく聞かれるが、若干複雑な存在である。 「地域党」は、ヤヌコヴィッチ政権時の与党である。ヤヌコヴィッチ前大統領は本来地域党の総裁を務めており、ヤヌコヴィッチが2010年大統領になってから新たな地域党総裁アザロフ氏が首相に任命された。2012年の議会選では、ウクライナ議会450名のうち187名(約42%)を占めた。 ヤヌコヴィッチ政権は崩壊し内閣は入れ替わっているが、議会はヤヌコヴィッチ政権当時のままであり、また支持率の高いクリミアや東部などでは地域行政に影響を与え続けている。ヤヌコヴィッチの逃亡後は政党として「反政府抗議時のヤヌコヴィッチ前大統領の政策を批判する」ことを公表し、一連の党員が脱党するなど一時変化を見せたものの、党全体として引き続き親ロシア的立場を取っており、反テロ作戦や東部の過激集団との交渉に関する各議決を定期的に妨害している。 =========================== 「情報レジスト」のアーカイブはこちら。(Архив переводов … Continue reading

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