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【情報レジスト】 4月23日(水)のまとめ(の要約)

原文はこちら。     ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1)  ロシア外務省は、ウクライナとアメリカが「ジュネーブ共同声明」の意味を歪めていると主張した。武装解除すべきなのは分離独立デモ隊ではなく右翼セクターであるとか。またモスクワは、ウクライナ東部からウクライナ軍を撤退させるように求めている。 聞きあきた話である。 それにとどまらずに、今度は東部にロシア軍を介入すると警告するではないか。 そ うは言われても、事実上、2ヶ月にわたりロシアの軍事介入がもはや進んでいるのだ。すでにクリミアを失っている。今度は同じ手口でウクライナの東部に南部 をもぎ取られそうである。ドネツク・ルガンスク州ではロシアの特殊部隊やプーチンが操っている「コサック」たちが動いている。軍事介入でなければ何であろ う。 ラブロフ外務相の主張は、警告というより事実の確認と言った方が正確だろう。 (2)  筆者が軍幹部の文句を言っては批判される。確かに、今の状況で政府や軍隊の批判はふさわしくない。しかし、我慢にも限界がある。 たとえば、軍幹部が奨励金を分配している様子。 国防相が著名した指令により、3、4月に実施された軍事演習に際して2千万フリブナ(約1.8億円)が奨励金として支払われることが決定。 そのうち陸軍には297.1万フリブナ、空軍には171.7万フリブナ、そして軍参謀本部にはなんと964万フリブナが割り当てられた。 ク リミア配属のウクライナ軍を本土に避難させるときにボランティア任せで微動だにせず状態だった軍参謀本部に、である。今東部を守っている兵士らに自己防 衛にでも射撃を禁じている軍参謀本部にだ。問題の演習時には事故も起き、軍参謀本部が担当している軍の動員も悲惨な状態である。しまいには「資金不足」と 言って国民から募金を募っておいきながら美味しそうな奨励金をいただくとは、厚かましさにも程があるだろう。 (3)  ロシア軍が、クリミアとウクライナ本土の境界線に沿って地雷を仕掛け中である。 ロシア国境に沿って仕掛けて出られなくしたらいいのに。世界平和のためにも。 ■ 良かったこと ■ (1)  今日に限って言えば反テロ作戦の進め方を避難する理由が見当たらない。治安機関の行動も24時間でかなり整えた模様。目に見える行動は氷山の一角、見えないところでは更に大きな仕事がなされている。 反テロ作戦については何回も期待を裏切られている読者から、ごもっともなバッシングを浴びせられそうである。しかし、「どうせ反テロ作戦なんて」と早くも諦めないでいただきたい。批判すべき理由が与えられたら、きちんと批判する。 ドネツク州スビャトログスク市で動いていた武装集団が、内務省の特殊部隊によって排除された。よいスタートを切ってくれたと、期待したいものである。 (2)  「情報レジスト」の観察では、21日(月)から、過激集団に占拠されているドネツク州の各地においてロシア軍参謀本部情報総局の特殊部隊員が急減している。 ロシアに呼び戻されてのことなのか、ドンバス地域の他の部分に移動してのことなのかは現時点では断言しがたいが、前者であることを祈りたい。いずれにせよ、モニタリングは続けていく。 (3) … Continue reading

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【情報レジスト】 4月22日(火)のまとめ(の要約)

※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※   原文はこちら。   ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1) 復活祭を挟んだ週末でも、ロシアや各地の過激集団がジュネーブで合意されたことを気にかけている様子は見らず、過激活動は途絶えることなかった。 治安機関はいまのところ、せめて疫病の中心を囲うことができればよいが、効果的な動きは見られない。情報レジストをはじめ正確な情報が定期的に提供されているこの状況には、速やかに対応してほしいものである。 ※訳者コメント: 過激活動とは、20日スラビャンスク検問所が射撃された事件などである。ロシアのマスコミはすかさず「右翼セクターの仕業である」と報道したが、ウクライナ治安機関の調査からその事実は見られなかった。復活祭を前面に出しているのは、正教会の祝日は人を殺すようなことはもちろん、仕事や家事をすることすら禁止されており、神を覚えて「聖なる一日」を大切にしなければならない。ロシア代表らや親ロシア派ウクライナ住民「同じ信仰を持った兄弟同士」といった文句を使うが、せめて聖日はおとなしくしてくれるのではないか、とのわずかな期待があったのである。※ (2) ロシア連邦移民局カリュージ二副局長が、クリミア住民でロシア国籍を放棄できる期限(4月18日)は延長されることはないと述べた。 「クリミア首相」と名乗るアクショノフ氏は以前「急ぐことはない。数週間延ばせると思う」と熱心に約束していたが、やはり嘘まみれのボスに良く似た下っ端である。 問題は、その嘘の背後には数十万人のクリミア住民の運命がつぶされていること。一方でウクライナは彼らの問題を行動で解決しようという働きも、その将来を気にかけている様子すら見られない。高官の皆様には、クリミアは失っても良心は失わないでいただきたいものである。 ※訳者コメント: クリミア住民の国籍問題については「よくある質問」をご参照。 (3) 過激集団が最も活発なスラビャンスク市のシュテパ市長(女性)は、この上なく移り気な様子を示している。町の占拠当初は占拠隊を支持したかと思ったら「応援しているふりをしていただけ」と言いだすなど、どこかのシュル系お笑いキャラクターかと思えそうである。 きょうはロシアのlifenews.ruテレビ局へのインタビューでは再び「プーチンがクリミアに軍事介入したことに感謝」「デモ隊の戦闘員はとても気の逞しい方々で、右翼セクターもウクライナ兵をも、きっとみんな倒せる」などと、プーチンや占拠隊に胡麻擦りをする姿を晒した。 この方をはっきり評価しようとすれば放送禁止用語になりそうなため、紳士である筆者は声に出して言えたことではない。問題は、彼女のような「不思議ちゃんズ」がプーチンTVに好都合な背景を作りだしていることである。   ■ 良かったこと ■ (1) 内閣が、過激集団員の恩赦に関する法案を議会に提出した。大きな問題は起こさず自首した者を対象とする法案である。 法案が議決され有効になってから3日間以内に自首しなければならないことになっている。筆者自身はテロリストとの駆け引きは好まないが、今の状況では、勢いや成り行きだけで過激集団に加わった者らに蛇の巣を静かに去るためのきっかけになる良い試みであるとは思う。 (2) キエフに到着したジョセフ・バイデン副大統領(米)が、アメリカは全面的にウクライナを支持すると述べた。 それも、エールを送るだけの支持ではなく、たとえばエネルギーの分野でロシアに依存せざるを得ない状況から抜き出すための具体的な援助などが検討されているようである。 アメリカの副大統領がウクライナを訪問すること自体、大きな政治的主張である。 (3) 南部にあるムィコラーエフ市の「人民軍」(一般市民からなる自警団)が警察と手を組み、悪者の逮捕に成功している。 ムィコラーエフ市「人民軍」本部の報告によると、ここ数日間にわたり10丁前後の銃(ゴム弾銃・戦闘銃両方)が発覚・没収され、また数名の逮捕がなされている。 これは、治安機関に甘えないで自らの手で自己防衛を務めることの良い例。東部に注意が集中しがちな今、敵が南部を狙いかねない状況下では大切な働きである。 (4) 内閣が予備機金の中から国防力向上に向けて50.34億フリブナ(約440億円)を与えることが決定した。そのうち国防省には31億フリブナ、内務相国内軍には18億フリブナ、国境防衛庁には1.09億フリブナが分配される。 金額自体は大きくないが、使いようによっては大きな結果をもたらしうる。問題は、未だ深いところまで汚職が浸み込んでいるウクライナでそのお金が適切に使われるかである。官僚の位置を占めている泥棒は、潜んでいるテロリストに並んで怖いのだ。われわれウクライナ人が両方に打ち勝つことができますように。 (by ドミトロ・ティムチュック) =============================== 「情報レジスト」のアーカイブはこちら。(Архив переводов ИС со 2-го апреля) 「ウクライナ情勢ーーよくある質問(ウクライナ人の視点で)」はこちら。(Мини-ликбез)  

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【情報レジスト】 4月18日(金)のまとめ(の要約)

※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※ 原文: https://www.facebook.com/dmitry.tymchuk/posts/485123228283004 ====================================== ■ 悪かったこと ■ ① 昨日は、ジュネーブ会合が出した声明にロシアがどう応じるかに関して疑問を持っていると言ったが、やはり表のみの合意でだった。 きょう、ロシア外務省から合意声明の「解説」がなされた。「すべての違法な武装勢力は武装解除」する必要があるとされているが、ロシアの立場からみるとそれはどうやら「右派セクター」(反ヤヌコヴィッチ政権デモの駆動力の一つとなった極右団体)のことであり、また「占拠された建物はすべて合法的な所有者に返還される必要がある」のは反ヤヌコヴィッチ政権抗議運動「マイダン」支持者のようである。 つまり、ウクライナが引き下がってはじめて、ロシアが東部ウクライナにいる特殊部隊を呼び戻したり占拠されているドネツク州の施設を返還すべきか検討する、ということである。 これでもまだモスクワは信頼できると言うのだろうか。 ② 18日までは東部危機緩和を目指す覚書を作成し議会各会派長が著名するはずだったが、共産党が著名を拒否し中止となってしまった。(自由党総書記代行ソボレフ議員が言うには、ロシア語の公用語化に関して合意が得られなかったことが原因。) 事実上ウクライナに対して戦争が行われており、既に領土の一部を失っている。こんなときに、政治家をはじめ意図的に足手まといになる人が、未だ野放しにされているのは、いただけないことである。 ③ いずれはそうなるだろうと考えていたが、われわれ「情報レジスト」はいよいよ、存続を危ぶまれる状況になった。 今反テロ作戦を武器に自己PRをしようとしている一部の政治家にとって、活発に情報提供を行っている「情報レジスト」がどうやら邪魔な存在になった。われわれを黙らせようと今、裏で手が回されている。 以前、各治安機関幹部が「情報レジスト」の活動を有害であると判断するならば直ちに活動を中止することを国のリーダらに約束した。オープンに指示をもらえれば迷わずにそうする。 しかし、今のところは有意義な活動であると考えている。ここは一部の高官の嫉妬心ではなく、国益を考えた常識が勝ることを祈っている。 ■ 良かったこと ■ ① 保安庁が、東部における反テロ作戦は、20日の復活祭およびジュネーブ協定を考慮して一時停止すると宣言した。 この上なく無責任に聞こえそうな宣言だが、ご安心を。リラックスして祝日を楽しんだり、ロシアがおとなしく協定に従ってくれるだろうという考えに甘えたりしているわけではない。 確かに、保安庁は軍・警察の積極的な行動は一時的に止めているが、特定の武装集団の阻止や道路の確保など、点々と動いてはいる。また、「一般市民の犠牲者を出さずに」という厳しい制限の中でようやく動ける体勢が整えた模様。健闘を祈りたいものである。 ② 以前ドニエプロペトロフスク州行政局長コロモイスキー氏が、ロシア工作員と引き換えにもらえる報酬金第一弾を支払った。(※訳者コメントをご参照) 素晴らしい。報酬金はやはり、最高の動機となる。破壊活動家も安心してはいられないだろう。 ③ 16日クラマトルスク市付近で略奪された装甲車のうち2台、ジトーミル市配属第95航空機動旅団が取り戻した。 「情報レジスト」密使曰く、短く激しい攻撃だった。直接射撃するのは許されていなかったため、上空や足に向かって警告射撃することしかできなかったが、それでも戦争ごっこ好きたちに効果的だった。 つまりは、敵と戦うことはできる。そして、戦うべきである。 それでは、よい復活祭をお過ごしください。主がわれわれを守られますように。 ====================================== ■ 訳者コメント: 「ロシア工作員を差し出して報酬金をもらおう」キャンペーン 16日はウクライナ軍が東部デモ隊に装甲車を略奪されるなど、ウクライナにとって無力さを噛みしめる一日となった。 それを受けて、地域的には東部に当たるが安定しているドニエプロペトロフスク州のフコロモイスキー行政局長がとある報酬金を設けた。 それがはじめて公表された、フィラトフ行政局副長(コロモイスキーの部下)のフェイスブック投稿から引用する(https://www.facebook.com/borys.filatov/posts/630094147072486)。 「最近のドネツクやルガンスクの騒動について一生懸命考えました。結論はただ一つ。これは、「貧困の革命」です。疲れきって、絶望し、政府に聞いてもらえることを諦めた人たちの乱。 東部の同胞たちを絶望感の沼に陥れたヤヌコヴィッチ一味は今、ウクライナ人から奪った汚いお金をばら撒いて、彼ら[デモ隊など]に分離独立主義を押し付け、また仲間をぶる隣国と共に過ごす明るい未来を約束しています。 混乱し、価値観を失い、卑怯者らの甘い言葉に誘惑された、ロシア語を話すドンバス[ドネツク州とルガンスク州]の我が兄弟。 ひとつ、提案があります。 銃を引き渡した者には、自動小銃一丁につき1000米ドル、機関銃は1500米ドル、てき弾発射機は2000米ドルの報酬金を支払います。 「グリーンマン」、つまり我らの土地を踏み兄弟殺しを促そうとしている敵の手先を引き渡した者には、一人につき1万米ドルの報酬金を支払います。 占拠を解かれて地域自治体に戻され、そして「ドニエプル」大隊所属「ドンバス」中隊の護衛下に引き渡された施設一軒につき、20万米ドルの報酬金を支払います。(ただし、地元の人が必要に応じて自由に入れるようにしておくこと。) <以下省略>」 コロモイスキー行政局長はビジネスマンであり、ウクライナで2番目の資産家である。政権崩壊以来いた海外の赴任先からウクライナに戻り、ウクライナ軍の戦車・装甲車用の燃料を購入するなど、その財産を国益のために使っている。3月2日、トルチノフ大統領代行の指令によってドニエプロペトロフスク州行政局長任命さてからビジネスを休み州の問題解決に専念しているという。報酬金制が提案されてから「寄付したいから振込先を教えてくれ」という電話が一般市民から来ることもあったが、報酬金はコロモイスキーが自ら調達するとのこと。 各施設を占拠している男性たちや施設の前に集まりその指示に集まっている一般市民の一部が「雇われエキストラ」である可能性が高いとされており、報酬金を設けるのはお金にはお金で勝つ作戦である。 =============================== … Continue reading

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