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Tag Archives: 国境閉鎖
【情報レジスト・ティムチュック】 6月17日(火)のまとめ
原文はこちら:フェイスブック・情報レジストHP。 6月16日の分はこちら。 和文: O.P. ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を和訳したものである。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1) ロシア軍が再びウクライナ国境付近に集結しているのは、大規模な挑発行為のためである。そして、集結している軍の中に見られる、ウクライナ軍服を着たロシア軍人は、その挑発行為に使われる一つの手段。 明日にでも国境付近で、ウクライナ軍を装った者らが不可解で反響を呼ぶような行動に出てもおかしくない。その行動は、プーチンがウクライナに対していかなる行動をも取れる言い訳を作るのである。 世界の半分を戦争の炎に投げ込んだヒトラーという挑発者ですら、プーチンに比べればいたずらっ子にすぎない。プーチンはまだ、その潜在的卑怯さや狡猾さの一割も見せていないのだ。 その暴走を止められるのは国際社会のみだが、その国際社会は「こっちにもそっちにも」といった声明を発するばかりで、なかなか行動に移ってくださらない。 (2) 国境にあるスニージネ市は案の定、砦になりつつある――ロシアからの重兵器が増えている模様。また、ドネツク州のヤンポリ町には武装者の急増が確認された。 ルガンスク市とドネツク州のクラスノアルメイスキー地方には、グラード多連装ロケット・ランチャーが現れた。これもまた、武装者による挑発行為にうってつけの武器である。あいにく彼らにとって、民間人の犠牲者を作り反テロ作戦のせいにすることなど、もはや日課となっている。 (3) テロリストらのそのようなところはわかっている。しかしネットでは、反テロ部隊も民間人の犠牲者を出したとして批判が広まっている。 我らは、このような批判の「きっかけ」になる事件はロシアが嘘や情報操作によって多量に作りだしていることに慣れている。しかしやはり、治安部隊の早急な対応と説明が求められるケースもある。 たとえば、スラビャンスク市に次ぎ今度はクラマトルスクの住宅街が砲撃を浴びている。反テロ作戦本部によれば、それは――上記のスラビャンスク市の場合と同じく――テロリストらの仕業である。 一般市民の犠牲者が出ることも許されないが、一般市民がテロリストらによる事実の描写を信じ切ってしまうことは、その倍許されないのである。 ■ 良かったこと ■ (1) ポロシェンコ大統領は、昨年11月から社会が求めてきた政権の「リロード」が今でも切実な問題であると述べた。 (※リロード=政府・議会など、国のトップをなす人材の清浄化※) 言うまでもない。ただし、言葉の次にはしかるべき行動も見てみたいものである。言葉をそのまま信じることにはもう飽きた。 また、各国会会派長との会議において、ポロシェンコ大統領は国会議員前倒し選挙に賛成し、憲法改訂に関する法案について話し合った。 国会議員再選は、「ウ露国会」から「ウクライナ国会」に向けた一歩であり、憲法改訂は、ドンバスとの対話において大切な部分である。両方とも、重要でタイミングの良い発意である。ここもしかし、実際の行動を見せていただきたい。 (2) ロシアから派遣され武装集団を率いるギルキン氏は、その軍事介入の要求に応じないプーチンに対し「ノヴォロシアを見捨てるな」と、そのSNSページにて忠告した。ギルキン曰く、プーチンがユーゴスラビアのミロシェヴィッチ元大統領の道連れになろうとしている。 テロリストの心の叫びである。プーチンの下っ端がご主人を脅迫しようとしているのは、逃げ場のない状況に追い込まれている証拠だろう。 一方で、これはロシアの諜報機関による演出である可能性も捨てきれない。心から前者が正しいことを願う。 ……そしてミロシェヴィッチの運命はプーチンによく合うと思う。プーチンご自身も、警護された手錠姿がいかにお似合いなのか、想像もつかないことだろう。 ※ 関連記事(ロシア語、ロシア発信) (3) ドネツク・ルガンスク両州における紛争の平和的解決を担う大統領代理人が任命された。担当人物となるのはI.ゲラシチェンコ議員である。 テロリストらは既に交渉に関する忠告を出しており、自分の条件を強いようとしている。女性であるゲラシチェンコ議員だが、武装集団のリーダらにも、女性らしさが薄志弱行を意味するのではないことをわからせるような、優しくも説得力のある言葉を見出してくださることに期待しよう。 ……いずれにせよ、このような公職を設けただけでも、ウクライナ政権は充分に良心と平和的対話への用意を表示したと言える。 P.S. 最近反テロ作戦に関する言及を最小限に控えているが、それは治安部隊のためを考えてのことである。公開される情報については許可をいただいている。ご理解いただきたい。 (原文: ドミトロ・ティムチュック) ========================== … Continue reading
【情報レジスト・ティムチュック】 6月16日(月)のまとめ
原文はこちら:フェイスブック・情報レジストHP。 6月13日の分はこちら。 和文: O.P. ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を和訳したものである。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1) 本日マスコミが報道していた、ロシア・ロストフ州から、武装集団が管理している「ドルジャンスキー」国境検問所に向かう装甲車縦列は、確認されなかった。 その代わり、「ドルジャンスキー」検問所より北方へのロシア軍転進が確認された。 以前も、大部分のロシア軍が撤退させられたにもかかわらず、国境付近の緊迫状況が緩和することはなかった。むしろ、ロシアからの傭兵や武器の流入が強くなったのである。そして今は再び、ロシア軍の全面的介入の危険が蘇ってきた。 (2) 本日をもって、ロシアはウクライナへのガス輸出を完全に停止した。Y.プロダン・エネルギー相によると、ヨーロッパ向けの分量のみが残っている。A.ヤツェニューク首相は、エネルギー非常事態法案を用意するよう、エネルギー省と法務省に司令を出した。 住民にとっても、企業(つまりは、ウクライナ全体の経済)にとっても、いいことなどない。これは、ウクライナ侵略に勢いをつけるべくロシアが採用した慣例の「ガス戦争」なのである。 良い面を見出そうとするならば、大きな問題を伴いつつも、ユシチェンコ大統領の時代から取り組むべきだった問題の解決にウクライナがやっと手をつけるのである。つまり、友情を装ったロシアとの「ガス絆」を切るときが迫っているのだ。 その「絆」がウクライナに何一つよいことをもたらさないのは以前からわかっていたことだが、それでも喜んで抱き合い続けてきたのだ。 (3) ポロシェンコ大統領が本日報告したことだが、ウクライナ治安機関は250キロにもわたりロシアとの国境を管理下に戻している。 ポロシェンコ氏はポジティブ思考なのだろうか、どうやら「水が半分も入っている」コップが見える方のようである。あいにく筆者はネガティブ思考。見えるのは、「半分しか入っていない」コップ、つまり、何百キロにもわたり無法地帯と化している国境の部分。ここは、ロシアやテロリストらが手を組んで野放し状態である。 ポロシェンコは今週末まで、国境全体を閉鎖すると主張しているが、喜ぶのはその実現を目の当たりにしてからにしよう。 (※ ウ露地境は約1947キロ ※) (4) 本日国会にて、O.リャシコ議員が地域党A.エフレモフ議会会派長に対し、モスクワに行きクレムリンより司令を受けたのではと批判した。 エフレモフ議員は、公式訪問であり「円卓会議に参加し報道もされた、秘密にしていたことなどない」と器用に交わした。「報道された」とはつまり、トイレにまで常にカメラに追われ、隠れてプーチンからの指令を受けようがなかった、とでも言いたかったのだろうか。 モスクワを訪問した地域党員は、お外で遊ぶ幼子のよう。一瞬目を離しさえすれば、汚い物を拾って口に――地域党員の場合はFSB(ロシア保安庁)のマニュアルをポケットに――入れようとする。ただし一つ大きく違うのは、子どもの行動は無意識的。意図的に自国に害を与えることもしなければ、悪さをしておきながら国家予算から給料や手当や住宅やあらゆる特典なども割り当てられることもない。 いずれにせよ、時間が経っても、警察検察は未だ、明らかにプーチン君と仲良くしている一部の政治家の行動を調べようともしていないのである。 ■ 良かったこと ■ (1) ポロシェンコ大統領がウクライナ国家安全保障・国防会議で、その計画のうち主な短期目標を公表した。大統領のいわゆる「平和的計画」は、今週末までにドンバスでの砲撃を止めることにあった。 読者の皆さまと同じく、それを聞いた筆者は一連の放送禁止用語を口走った。反テロ作戦もドンバスも、戦いもせずにプーチンの足元に置かれそうな気がしたのである。しかし、ポロシェンコの計画は最後まで聞く価値があった。 プーチンの魔物がウクライナに侵入できぬようロシアとの国境を閉鎖したうえで、テロリストらに武器を捨てるチャンスを与えようと言うのである。そしてその提案に応じなかった武装者には、容赦なく立ち向かう。 良い計画である。ただし、それが実現するには二つの条件が必要。一つめは国境が本格的に閉鎖されること、二つめは砲撃が停止している間ドンバス全域にわたり武装集団の配属地がしっかり抑えられることである。この二つが確保されなければ、上記の計画は無意味である。 (2) ここ数日間にわたり反テロ作戦の形態変更が行われている。新たな形態が果たして今まで見てきたものよりどれほど効果的になるかは、何とも言えない――経験からは、結果を見るまでは喜んではいられないことを学んでいるのである。各司令官の話だけ聞けば、万事安全なのだ。 しかし、合法的な大統領がハンドルを握ったことにより我が国の戦略家らも冬眠から覚め、ようやく動き出した模様である。結果さえ伴えばよろしい。 (3) 改めて国境防衛について。最近ロシアとの国境閉鎖を働いているのは、事実上新たな国境防衛庁である。改革が完了したわけではないが、確実に変わりつつあるのだ。 新たに形成された補助部隊は既に活躍中。国境警備隊はテロリストらとの戦闘において軍隊との密接な協力を実践。国家国境防衛庁の研修センターは、戦争時の国境防衛に備えた軍事専攻コースを開いている。 これは、疑いもなく良いことである。ロシアとの国境には「鍵」がかかるまで、ウクライナは安心してはいられないのだから。。 (原文: ドミトロ・ティムチュック) ========================== 「情報レジスト」のアーカイブ(4月2日~17日)はこちら。(Архив переводов ИС со … Continue reading
【情報レジスト・ティムチュック】 6月13日(金)のまとめ
原文はこちら:フェイスブック・情報レジストHP。 6月12日の分はこちら。 和文: S.J. ※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を和訳したものである。※ ====================================== ■ 悪かったこと ■ (1) プーチンのテレビ局と新聞は反テロ作戦部隊がBM-21 グラートを作戦地域で常に使用しているとの偽情報を長い事流していたが、その理由が明らかになった。なお、これまでは多連装ロケット・ランチャーは反テロ作戦地域では目撃されたことはなかった。 本日、コーカサスの傭兵と地元の戦闘員からなるテロリスト・グループがドブロポーリエにある青果市場をこのBM-21グラートで砲撃した。テロリストが保有しているBM-21は3基である。しかも、テロリストらは国家防衛隊員のふりをした。 このような恥を知るべき行為を計画し実行するクレムリンと、プーチンの意思を素直に実行している「ドネツク人民共和国」や「ルハンスク人民共和国」といった地元の輩の図々しさには際限がない。 (2) 本日、ロシアのヘリMI-35がウクライナ国境を侵犯し、隊列に従って飛行した。ヘリがウクライナ領空にいたのは非常に長い時間であるが、その状況もまた驚きである。 なぜならば、この隊列というのは、ウクライナ軍の隊列なのである。図々しいとしか言いようがない。しかし、ロシア人はウクライナ軍部隊が効果的に反撃する能力がないと信じているからこのようなことも出来るのである。残念ながら、ロシア人がそう信じるのも納得が出来る。 (3) 本日、ウクライナのある政治家が次のとおり述べた。「軍は英雄的な司令官を必要としている。スネジネ近郊で昨日発生した戦闘において、ヴィタリー・ムジェンコ将軍の活動は勇敢であった。彼が自ら作戦を指揮するのはこれが初めてのことではない。」 自分は英雄のプロモーションには賛成ではある。しかし、将軍が、しかも総指令本部副長官のポストにもありながら(ところで、彼の名前はヴィクトルである)、自ら兵士を攻撃に連れて行っているのであれば、これはウクライナ陸軍にとって終わりを意味する。 兵士を戦闘に率いることを目的として、部隊、小隊の指揮官がいるのである。総指令本部副長官であり、同時に重要な戦略担当の1人が自ら反テロ作戦で兵士を 戦闘に率いて行かなければならないというのであれば、その理由は次の2つのどちらかである。彼の部下が完全にプロとして役立たずで、彼が部下の仕事をしな ければならないのか、または、彼は反テロ作戦本部で何もすることが無いかのいずれかである。いずれにしても、この宣伝そのものが怪しいのである。 自分の考えでは、個別の戦闘に関しては、末端の兵士や将校の中に英雄を見出すべきである。将軍クラスの人間の長所と短所は、反テロ作戦の結果で判断すべきであろう。 ■ 良かったこと ■ (1) マリウポリにおいて反テロ作戦の積極フェーズが成功裡に終わった。マリウポリは、テロリストの巣から再び通常の街に戻った。 午後には地元民が地元企業の従業員と設備を借りてテロリストが設置したバリケードを解体した。 自分はもうすぐドンバス最後のバリケードが解体されたとお知らせして、皆さんを祝福できるものと信じたい。差し当たり、マリウポリで治安部隊が行ったことは喜ばしく、これは重要かつ説得力ある勝利である。 (2) ロシアとの国境を閉鎖するとの作戦は継続されており、問題がない訳ではないが、それでもうまく行われている。 治安部隊員の要請により、我々はこの作戦行動の詳細は明らかにしないが、簡単に事実関係のみお知らせしている。ご理解頂きたい。治安部隊が計画の実行を完了すれば、これは反テロ作戦の終了に向けた重要な一歩となろう。 (3) テロ組織「ドネツク人民共和国」の指導者であるD.プシリンは、本日、ロシアのテレビ局の番組の中で、自分はモスクワでおとなしくしており、モスクワを離れるつもりは全くないと述べた。 逃走したネズミの親分が船には戻るつもりはないというのであれば、これは船がもう到着したという良い知らせである。他のネズミもこれを理解すべきであろう。 またプシリンは自分を襲撃することを計画しているとしてウクライナの諜報機関を批判した。昨日、ドネツクのドネツク州行政府庁舎付近で爆破されたミニバス「ガゼル」は特殊機関による仕業であるとしている。 プシリンがロシアに逃亡したということはありとあらゆるマスメディアで報じられていたのに、特殊機関がそれを知らなかったということについては、プシリン は考えが及ばないのである。それか、「ドネツク人民共和国」の仲間たちは生まれつき頭が悪いために自分達で爆発を起こしてしまった等とは恥ずかしくて言え なかったのであろう。 (4) ロシアとの国境に沿って1900㎞以上にも亘り壁を建設すべきであるとのコロモイスキー・ドニプロペトロフスク州知事のアイディアは見事である。建設費用は、コロモイスキー知事自らが負担する用意がある。 このような提案の心理的効果はてきめんである。しかし、正直なところ、このアイディアを実現しても実際に意味があるのかどうかは議論の余地がある。ロシア 連邦との国境はいずれにせよ閉鎖する必要があるが、建築物以外にも、国境警備の形態と方法が重要である。なぜならば、壁はどこであれ爆破することが出来、 ウクライナに自由に入れて、警備が無いのであれば、壁を建設する意味も無いからである。 つまり、まずは国境警備局の根本的な改革が問題なのである。国境警備部隊を強化し、車両巡回グループを創設し、国境警備隊には、偵察用のみならず戦闘用の航空隊も付け、国境周辺地域の軍部隊との緊密な協働を確保する必要がある。 また、国境警備局では汚職との闘いを妥協なく進める必要がある。汚職はいかなる壁も解決できない伝染病なのだから。