【情報レジスト】 5月10日(土)現在、対テロ作戦と現場の問題について報告

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原文はこちら(フェイスブック)またはこちら(両方ロシア語)。

Докладная записка группы «Информационное сопротивление» по состоянию на 10 мая 2014 г.(Оригинал)

※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)グループによる報告を意訳し、一部解説を加えたものです。※

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■ 対テロ作戦の状況について

[9日に警察署が襲撃された]マリウーポリ市での警察・治安部隊の行動からすると、対テロ作戦がようやく軌道に乗ってきたようだ。

対テロ作戦に関わっている警察・治安機関幹部は即座の決断力と状況に適した指令を出せる能力を示している。

兵士たちは、「人間は撃てない」という心理的な壁を乗り越え、テロリストとの武装対立時に武器を使えるようになってきた。(治安機関のことを考え今まで公にしなかったが、これは対テロ作戦の上で最大問題の一つだった。)

特に、国民衛兵・国内軍(そして国内軍の特殊部隊)が高い評価に値する。現時点では唯一、ほぼ非の打ち所がないグループだと言える。

また、志願兵支隊の効果的な行動が印象的であった(ここでは、ドニプロペトロフシク州の志願兵から形成され8日マリウーポリに着いた「ドニプロ」領土防衛大隊のこと)。兵士たちの気合いも高く、また幹部はプロらしく状況を速やかに把握でき、部隊同士の共同行動をうまく調整できていた。

テロリストとの対立で弱連結となったのは地元の警察。広範囲に妨害行為と反逆が見られ、今でも解決策が見つからない、大きな問題のひとつである。

ロシア国境付近も危険な状態である。「情報レジスト」の情報では、ウクライナ領土への破壊集団の侵入や武器の密輸を効果的に防ぐには、国家国境防衛庁は多くの追加武力と資金、また他の治安機関の協力を要している。特にドネツク・ルガンスク州が嘆かわしい状態である。

■ テロリストの勢力について

ここ2周間以上にわたり、東部各地のテロ集団では、ロシア軍参謀本部情報総局特殊部隊員が、全面的にロシアからの傭兵と入れ替わっている傾向が見られる。傭兵とは主に予備役軍人で、その多くはロシアの特殊部隊およびコーカサスを含めた配属地において戦闘経験を持っている者。

比較的に専門性のある訓練を受けているこのような傭兵の募集はロシア連邦の全領土にわたり行われている。「情報レジスト」の情報では、(日本に近くウクライナから一番離れたロシアの)ハバロフスク地方ですら、地元の徴兵事務所で3周間にわたって軍参謀本部特殊部隊勤務経験のある予備役兵が呼び出され、高給付きウクライナ派遣を勧められている。徴兵発動がもっとも活発なのは、(東部ウクライナとアゾフ海に接している)ロシア連邦南部連邦管区である。

それと同時に、ロシアからドンバスのテロ団体向けに大量の武器が密輸されつつある。

不安定な状況が深まるなか一連の企業が営業停止し失業率が高まっている。この状況では、1日100米ドル以上という、この地方では高賃金でテロリスト側主催の集会参加者や、武装者の前に並んで「人間の盾」の役を演じることが、住民にとって妥当な収入源になってしまう。

また大きな要因となっているのは、ロシア発信の効果的なプロパガンダである。これは、「右派セクターがロシア語話者を皆殺しに来る」という類の噂を流す、ウクライナに関連するあらゆるものに「バンデーラ」「ナチス」のイメージを植え付ける、暫定政権の「非合法性」を主張する、「暫定政府に逆らった東部人民への懲罰ミッション」と言って対テロ作戦に関わる軍や警察に対する不信感を植え付ける、などである。5月2日のオデサ大惨事以降、「親ロシア派がバンデーラ/右派セクター/暫定政権の人たちに燃やされた」と、このような偽りのイメージがさらに強化している。

既述したように、ドネツク市をはじめドネツク・ルガンスク州における状況を分析した結果、地元の警察が大きな悪要因であるといえる。残念ながら、その大多数は国民の税金で生活しながらその国民を簡単に裏切るような、妨害者であり裏切り者である。

このような警察は過激集団の大きな援助リソースとなっている。内務省管轄下で勤務を続けた場合国益への大きな危険性をなす人員であるが、多量に解雇された場合には、迅速に各過激集団に加わり今度はモスクワの資金をいただきながら反ウクライナ的活動を続けることが見込まれる。

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「情報レジスト」のアーカイブ(4月2日~17日)はこちら。(Архив переводов ИС со 2-го апреля)
「ウクライナ情勢ーーよくある質問(ウクライナ人の視点で)」はこちら。(Мини-ликбез)
在日ウクライナ大使館、報道センター(声明およびコメント)HPはこちら。(Прес-центр посольства України в Японії)

 

 

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