【情報レジスト】 4月22日(火)のまとめ(の要約)

10173325_481968728598454_1124228004_n

※ 3月10日からウクライナで活動しているボランティア情報局、「情報レジスト」(”情報で抗議する”)リーダが発信しているその日の記録を、要約し一部解説を加えたものです。※

 

原文はこちら

 

======================================

■ 悪かったこと ■

(1) 復活祭を挟んだ週末でも、ロシアや各地の過激集団がジュネーブで合意されたことを気にかけている様子は見らず、過激活動は途絶えることなかった。

治安機関はいまのところ、せめて疫病の中心を囲うことができればよいが、効果的な動きは見られない。情報レジストをはじめ正確な情報が定期的に提供されているこの状況には、速やかに対応してほしいものである。

※訳者コメント: 過激活動とは、20日スラビャンスク検問所が射撃された事件などである。ロシアのマスコミはすかさず「右翼セクターの仕業である」と報道したが、ウクライナ治安機関の調査からその事実は見られなかった。復活祭を前面に出しているのは、正教会の祝日は人を殺すようなことはもちろん、仕事や家事をすることすら禁止されており、神を覚えて「聖なる一日」を大切にしなければならない。ロシア代表らや親ロシア派ウクライナ住民「同じ信仰を持った兄弟同士」といった文句を使うが、せめて聖日はおとなしくしてくれるのではないか、とのわずかな期待があったのである。※

(2) ロシア連邦移民局カリュージ二副局長が、クリミア住民でロシア国籍を放棄できる期限(4月18日)は延長されることはないと述べた。

「クリミア首相」と名乗るアクショノフ氏は以前「急ぐことはない。数週間延ばせると思う」と熱心に約束していたが、やはり嘘まみれのボスに良く似た下っ端である。

問題は、その嘘の背後には数十万人のクリミア住民の運命がつぶされていること。一方でウクライナは彼らの問題を行動で解決しようという働きも、その将来を気にかけている様子すら見られない。高官の皆様には、クリミアは失っても良心は失わないでいただきたいものである。

※訳者コメント: クリミア住民の国籍問題については「よくある質問」をご参照。

(3) 過激集団が最も活発なスラビャンスク市のシュテパ市長(女性)は、この上なく移り気な様子を示している。町の占拠当初は占拠隊を支持したかと思ったら「応援しているふりをしていただけ」と言いだすなど、どこかのシュル系お笑いキャラクターかと思えそうである。

きょうはロシアのlifenews.ruテレビ局へのインタビューでは再び「プーチンがクリミアに軍事介入したことに感謝」「デモ隊の戦闘員はとても気の逞しい方々で、右翼セクターもウクライナ兵をも、きっとみんな倒せる」などと、プーチンや占拠隊に胡麻擦りをする姿を晒した。

この方をはっきり評価しようとすれば放送禁止用語になりそうなため、紳士である筆者は声に出して言えたことではない。問題は、彼女のような「不思議ちゃんズ」がプーチンTVに好都合な背景を作りだしていることである。

 

■ 良かったこと ■

(1) 内閣が、過激集団員の恩赦に関する法案を議会に提出した。大きな問題は起こさず自首した者を対象とする法案である。

法案が議決され有効になってから3日間以内に自首しなければならないことになっている。筆者自身はテロリストとの駆け引きは好まないが、今の状況では、勢いや成り行きだけで過激集団に加わった者らに蛇の巣を静かに去るためのきっかけになる良い試みであるとは思う。

(2) キエフに到着したジョセフ・バイデン副大統領(米)が、アメリカは全面的にウクライナを支持すると述べた。

それも、エールを送るだけの支持ではなく、たとえばエネルギーの分野でロシアに依存せざるを得ない状況から抜き出すための具体的な援助などが検討されているようである。

アメリカの副大統領がウクライナを訪問すること自体、大きな政治的主張である。

(3) 南部にあるムィコラーエフ市の「人民軍」(一般市民からなる自警団)が警察と手を組み、悪者の逮捕に成功している。

ムィコラーエフ市「人民軍」本部の報告によると、ここ数日間にわたり10丁前後の銃(ゴム弾銃・戦闘銃両方)が発覚・没収され、また数名の逮捕がなされている。

これは、治安機関に甘えないで自らの手で自己防衛を務めることの良い例。東部に注意が集中しがちな今、敵が南部を狙いかねない状況下では大切な働きである。

(4) 内閣が予備機金の中から国防力向上に向けて50.34億フリブナ(約440億円)を与えることが決定した。そのうち国防省には31億フリブナ、内務相国内軍には18億フリブナ、国境防衛庁には1.09億フリブナが分配される。

金額自体は大きくないが、使いようによっては大きな結果をもたらしうる。問題は、未だ深いところまで汚職が浸み込んでいるウクライナでそのお金が適切に使われるかである。官僚の位置を占めている泥棒は、潜んでいるテロリストに並んで怖いのだ。われわれウクライナ人が両方に打ち勝つことができますように。

(by ドミトロ・ティムチュック)

===============================

「情報レジスト」のアーカイブはこちら。(Архив переводов ИС со 2-го апреля)
「ウクライナ情勢ーーよくある質問(ウクライナ人の視点で)」はこちら。(Мини-ликбез)

 

This entry was posted in Tymchuk日本語, 日本語 and tagged , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google photo

You are commenting using your Google account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.